家族の時間を大切にしたいと思っているのに、夫の長時間労働によって、時間を取ることができないとお悩みではないでしょうか。
私は初めての子供が生まれた時期、プロジェクトマネージャーの補佐の仕事をしていましたが、自分に割り振られた仕事が多く、毎日23時ごろまで残業をしていて、休日であっても終わっていない仕事のことを考えてしまい、心から楽しんで家族との時間を取ることができませんでした。
家事・育児もできていなかったので、妻は家事・育児に忙殺され、夫婦間の会話も少なく、関係は良いものではありませんでした。
その後、私は不眠や頭痛などの症状が出たことから心療内科に受診し、適応障害の診断を受け、休職することとなったのですが、休職後は考え方や行動を変え、家族とたくさんの時間を過ごすことができるようになりました。
この記事では、夫の長時間労働に悩む人が、家族の時間を取るために起こしてほしい行動を紹介します。
あなたの夫が長時間労働をしていて、家族の時間が取れない場合に参考にしていただけたらと思います。
目次
家族の時間が取れていないと感じている人は、すぐに行動を起こすべき
夫の長時間労働で家族の時間が取れない人は、夫が長時間労働をやめるために以下の行動を起こすべきです。
- STEP1. 現状を把握する
- STEP2. 仕事の時間を減らす
- STEP3. 家事・育児の時間を減らす
- STEP4. 休日の予定を立てる
- STEP5. 家族の健康を維持する
- STEP6. お金の不安を無くす
- STEP7. 家族にあなたの思いを伝える
なぜ今すぐに行動するべきか
なぜ今すぐに行動すべきなのでしょうか。以下の3つの理由が挙げられます。
長時間労働の健康上のリスク
長時間労働は不眠や精神疾患、腰痛、脳卒中、過労死などを引き起こすことがあります。
あなたが夫の長時間労働を放置してしまい、その結果、家族が重大な事態となることがあるので、すぐに健康を取り戻す必要があります。
家族の心が離れてしまう
家族の時間が取れない期間が続くと、それが当たり前になってしまい、家族の心が離れていってしまいます。家族でバラバラに過ごすことが当たり前になり、それに適応してしまうのです。
「仕事が落ち着いてから」と、のんびり考えているのではなく、家族の心が離れてしまう前に時間の使い方を見直す必要があります。
子どもと一緒に過ごせる期間は限られている
幼児や小学校低学年の子どもは、家族でお出かけや公園で遊びたいと考えていますが、10歳にもなると子どもは友達同士で遊ぶことが多くなり、家族で過ごす時間は減っていきます。
その頃になって家族の時間を過ごしたいと思っても、もう手遅れです。子どもが親を必要としている時期に、親は時間を費やして家族の時間を過ごすべきです。
家族の時間を充実させる具体的なアクション
STEP1. 現状を把握する
- 夫婦間で1週間の仕事・家事・育児の時間配分を共有する
- 「見えない家事」も含めて行っている家事を夫と共有する
- 育児で行っている行動を1週間分洗い出して夫と共有する
仕事、家事、育児に1週間にどれだけ時間を使っているのか、家族で共有して、お互いに抱えている仕事、家事、育児を理解しましょう。
仕事であれば、通勤時間も含めて1週間にどれだけ時間を使っているのか考えてみましょう。
家事であれば、消耗品の補充や、洗濯機のフィルター掃除といった「見えない家事」も洗い出しましょう。
現状が良い、悪いといった評価は行わず、まずは家族の時間配分と家事・育児の全体を把握しましょう。
STEP2. 仕事の時間を減らす
- 夫の残業時間を減らせないか話し合う
- 在宅勤務を増やせないか検討する
- 転職を検討する
仕事の時間を減らして家族のための時間に充てられないか考えてみましょう。
無駄な残業をしていないか、仕事の割り振りを変えられないか、減らせる打ち合わせがないか、ノー残業デーを設けることができないか、といったことを考えましょう。
会社・上司・顧客から求められているといっても、残業をそのまま受け入れることが正しいことではありません。
通勤時間を減らすために在宅勤務の割合を増やすことも時間の確保に有効です。
それでもまったく仕事の量を減らせないということであれば、上司ではなく、人事などの管理部門に相談しましょう。部門の常識が会社の常識であるとは限りません。
また、家族の時間を確保するために転職をすることも有効です。転職を検討する際は、家族の時間が確保できることを最優先に考え、収入が減ることかあっても、それを受け入れましょう。
STEP3. 家事・育児の時間を減らす
- 時短のための家電購入を検討する
- 家事代行サービスを利用する
- ベビーシッターを利用する
あなたが家事・育児に忙殺されているのであれば、その時間を減らすことができないか考えましょう。
例えば、乾燥機付き洗濯機や、食洗器、お掃除ロボットなどの家電製品を利用することで家事の時間を短縮することができます。
家事代行サービスやベビーシッターなどのサービスを利用することでも、あなた自身の時間を確保でき、心の余裕ができることでしょう。
STEP4. 休日の予定を立てる
- 家族で週末の予定を話し合う
- 家族で次の連休の予定を話し合う
- 家族で旅行の計画を立てる
家族で週末や連休の予定を立てましょう。宿泊を伴う場合、ホテルの予約もしてしまいましょう。
早めに予定を確保することで別の予定が入ることを防ぎ、家族の時間を取ることができるようになります。
また、休暇の予定を早めに決めることで、それまでに仕事を終わらせる努力をしたり、ほかの人にフォローをお願いできるようになります。
STEP5. 家族の健康を維持する
- 夫の健康について診療内科や産業医、カウンセラーなどに相談する
- 家族でできる簡単な運動を取り入れる
- ストレスによる間食を減らす
長時間労働は身体的、精神的に健康上のリスクがあります。また、ストレスによって不眠の症状が出ている場合は、ストレスの低減のため、仕事量を減らすことが求められます。
カウンセラーや心療内科、産業医に相談し、健康を維持するためのアドバイスを受けましょう。
STEP6. お金の不安を無くす
- 不要な支出を見直す
- ファイナンシャルプランナーなどの専門家に家計の相談をする
- 適切な残業時間を夫婦で話し合う
あなたの家族は、収入を減らすことが不安で、残業を受け入れていないでしょうか。
毎月どれだけ支出をしているのか、固定費の見直しができないかを考えてみましょう。過剰な残業をしなくても生活ができることが分かれば、残業減らすことに抵抗がなくなります。
お金の不安をなくすために、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談するのも良いでしょう。
ファイナンシャルプランナーは保険会社に所属している方であれば無償で相談できますが、保険契約につなげることが目的なため、有償のファイナンシャルプランナーのほうが中立的な立場で相談を受けてくれるでしょう。
STEP7. 家族にあなたの思いを伝える
- 夫にして欲しいことを書き出す
- 2人で話し合う時間を作る
- 夫に思いを伝える
あなたの夫にあなたの思いを伝えましょう。
健康が心配と考えている、子どものためにもっと時間を費やしてほしい、一人では不安で時間が足りないので一緒に子育てをしてほしい、などあなたの気持ちをそのまま伝えましょう。
思いを伝えるときは、感情的にならずに、落ち着いたトーンで伝えましょう。一度紙やスマホに言いたいことを書き出すと、思いを整理することができます。
できることから行動を
あなたの夫が長時間労働を続けている場合、すぐに解消できるとは限りません。本人が改善したくても、仕事上の都合ですぐに変えられない可能性があります。
そのような場合でも上にあげた7つの行動のうち、できることから行動することで事態は改善できると考えています。
家族の健康を維持し、仕事の時間を減らして、その結果、あなたにとって大切な家族の時間が過ごせることを願っています。